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「仕事の記録帖」

2010.02.05 Friday

赤ちゃんの小さな靴下


 Y子さんは、初めてのお産を迎えるための準備をするためにデパートのマタニティー売り場に行くと、年配の女店員さんが、「準備はどれくらい進みましたか?」と声をかけてきました。
 Y子さんは、まだまだであることや、どれがどれだけ必要なのかもわからないことなどを正直に話しました。すると女店員さんは、必要な商品を探してくれて親切に説明もしてくれました。そして、「今日はこれぐらいにしたほうがいいですよ、体が疲れますからね」といって、気遣ってもくれ、帰りがけには「いつでもいらしてくださいね。私にわかることなら喜んで教えさせてください」といいます。
 Y子さんは、その日からその売り場に行くのがとても楽しくなりました。それから3ヵ月後、お礼に売り場に行くと、その女店員さんは、「おめでとうございます。よかったわね」ととても喜んでくれ、「ほんの気持ちです。いつ来られても大丈夫なように準備しておいたのよ。赤ちゃんの無事とあなたの無事を祈って」と紙袋を渡します。
 家に帰って包みを開けると、小さな靴下です。とてもかわいらしくて、その心づかいに思わず涙があふれてしまいました。


文明出版社「月刊 仕事の記録帖」より




posted by: 片平琢朗 | - | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0) |